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11月定例能

2021年11月7日
定例能M

11月定例能

日時

11月7日(日) 午後1時開演(正午開場)

会場

石川県立能楽堂(金沢市石引4丁目18-3)

入場券

前売り一般 2,500円/当日 3,000円
若者割※(30歳未満・当日のみ) 1,000円 ※受付にて年齢を確認できるものをご提示ください。
中学生以下 無料

石川県立能楽堂、石川県立音楽堂チケットボックス、金沢能楽会事務所で前売り券を販売しております。

○お問い合わせフォームからチケットをご予約いただけます。
【お問い合わせ内容】は「前売り券申し込み」を選択、必要枚数を【お問い合わせ内容詳細】欄に記入し、その他必要事項をご入力の上お問い合わせください。当日、会場受付にてお名前をお伝えいただき、前売り券の枚数分の代金と引き換えにチケットをお受け取りください。

 

○チケット販売サイト「カンフェティ」でもご購入できます。下記の「チケットを購入する」ボタンより、チケット販売サイト「カンフェティ」に移動してください。

  • 番組表
  • 解説

2021年11月定例能番組表

【能】松尾(まつのお)

当今(とうぎん)に仕える臣下(ワキ)と従者(ワキツレ)が初めて松の尾の明神に参詣します。臣下たちが山の姿や神館(かんだち)を面白く眺めていると、神徳をたたえる老人(シテ)と男(ツレ)が現れます。老人が語るにはこの山林は皆神の敷地(しきじ)であり、紅葉の名所で知られる周囲と異なり、幾久しい常緑の神松が頼もしく、その落ち葉は神が塵に交わる誓いを示しています。都の西に地を占め行く末久しく王城を守る当社への参詣を老人は歓迎して、夜神楽(よかぐら)で神を慰めることを神の予告とします(中入)。臣下たちが神代の誓いが尽きないしるしに神と君との恵みを受けることに感激していると、太平の御代を守る松の尾の神(後シテ)が現れます。少女(おとめ)たちが祈りの舞を奏するのを喜んだ神は自らも舞います。秋の夜神楽はその音声も澄み渡り、庭燎(にわび)と月光に照らされた玉垣の朱色も輝いて、更け行く夜が惜しまれる、と歌い舞う神の姿は光が散り、雪が廻る美しさです。めでたい神神楽(かみかぐら)の一夜でした。

【狂言】長光(ながみつ)

預かり物の太刀(たち)を抱えた東男(あずまおとこ)が、めざす都の手前、大津松本の市で、珍しげに店々をのぞいておりますと、その様子を田舎者と見て取った都のすっぱが、太刀を奪い、自分の物だと言い張ります。騒ぎを聞きつけた所の目代(もくだい)いが、二人の間に割って入り、東男のほうから事情聴取。その声がつつ抜けで、備前(びぜん)長光の国作りから地肌・焼きの具合まで、盗み聞いたすっぱは同じことを答えます。気づいた東男が小声に変えて、盗人が極まります。

【能】井筒 物着(いづつ ものぎ)

諸国一見の旅の僧(ワキ)が南都七堂を経て初瀬へ向かう途中、在原寺(ありわらでら)に立ち寄り、いにしえの業平と紀有常(きのありつね)の娘の夫婦を弔います。そこへ思い出にひたり仏にすがる様子の美しい女(前シテ)が現れ、井戸の水を汲み薄(すすき) の生えた古塚に供えて回向(えこう)します。僧がその理由を尋ねると、女は業平への弔いと言いつつ業平との関係は否定し、それでいて昔懐かしさは隠せず伊勢物語で知られる二人の恋を語ります。夫が通う河内への夜道を案じた「風吹けば」の歌、幼なじみの恋を育て結婚を誓い合った「筒井筒」の歌で知られる物語を回想した女は、その井筒の女、または紀有常の娘とは自分のことであると明かして、井筒の陰に隠れます(中入)。在原寺の夜が更けて、仮寝する僧の夢に紀有常娘(後シテ)が業平の形見の冠(かむり)・直衣(のうし)を身に着けて現れます。不在の業平を待ち続ける人待つ女は、業平になり変わり袖を翻して舞います。業平の詠歌を口ずさみ、業平の面影を慕って、男装した自分の姿を井筒の水面に映します。僧が夢に見る魄霊(はくれい)の姿は花が匂いを残すように消え、在原寺の鐘の音とともに僧の夢も破れます。 小書きが付くとシテは中入りをせず、後見座で業平の形見を身に付けます。序ノ舞、キリの型も常とは変わります。

(西村 聡)