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12月定例能

2021年12月5日
定例能M

12月定例能

日時

12月5日(日) 午後1時開演(正午開場)

会場

石川県立能楽堂(金沢市石引4丁目18-3)

入場券

前売り一般 2,500円/当日 3,000円
若者割※(30歳未満・当日のみ) 1,000円 ※受付にて年齢を確認できるものをご提示ください。
中学生以下 無料

石川県立能楽堂、石川県立音楽堂チケットボックス、金沢能楽会事務所で前売り券を販売しております。

○お問い合わせフォームからチケットをご予約いただけます。
【お問い合わせ内容】は「前売り券申し込み」を選択、必要枚数を【お問い合わせ内容詳細】欄に記入し、その他必要事項をご入力の上お問い合わせください。当日、会場受付にてお名前をお伝えいただき、前売り券の枚数分の代金と引き換えにチケットをお受け取りください。

 

○チケット販売サイト「カンフェティ」でもご購入できます。下記の「チケットを購入する」ボタンより、チケット販売サイト「カンフェティ」に移動してください。

  • 番組表
  • 解説

2021年12月定例能番組表

【能】放下僧(ほうかぞう)

放下とは遊狂(ゆうきょう)の雑芸者のこと、僧形(そうぎょう)や侍姿で漂泊(ひょうはく)したと言われます。その放下僧・放下侍に扮した兄弟が親の敵(かたき)を討つ話です。まず弟牧野の小次郎(ツレ)が出て仇討ちの決意を語り、殺生を渋る出家の兄(シテ)を説得します。親の仇を討たない不孝(ふきよう)の思いが、結局は兄に仏戒を捨てさせました。二人は故郷の下野(しもつけ)の国を出発します(中入)。その頃、相模の国の住人利根の信俊(ワキ)は、夢見が悪いのを不安がり、瀬戸の三島明神へ参詣します。折から境内では放下の芸にやんやの声。喜んだ利根の従者(アイ)が二人を招き寄せ、利根と兄弟の間で異形(いぎよう)や宗体(しゆうてい)をめぐる禅問答が繰り返されます。さらに曲舞(くせまい)・羯鼓(かっこ)・小歌と続く芸尽くしには、仇討ちの主筋とは別に「室町ごころ」が堪能されるはずです。その間にも、冷静に隙(すき)をうかがう兄、血気にはやる弟、言い知れぬ胸苦しさに襲われる利根、と三者の心の葛藤が次第に緊張を高め、所願成就の結末を迎えます。

【狂言】佐渡狐(さどぎつね)

都の領主のもとへ年貢を納めに上る越後と佐渡の百姓が二人。道すがら、佐渡に狐がいるかいないか口論になり、腰の刀を賭けて御館(みたち)の奏者(そうしゃ)に判を頼みます。狐はいると言い張りながら、狐を知らない佐渡の百姓は、前もって奏者に袖の下を贈り、狐の特徴を教わっておいて、越後の百姓の問いにどうにか答え、奏者に勝たせてもらいます。しかし、狐の鳴き声を問われて窮し、「月星日(つきほしひ)と鳴く」(これは鶯の鳴き声)の言い逃れは通じません。

【能】項羽(こうう)

烏江(うごう)の野辺で仕事を終えた草刈り男たち(ワキ・ワキツレ)が便船を待つところへ老船頭(前シテ)が操る小舟が通りかかり対岸へ渡してくれました。船頭は船賃に草刈りの持つ美人草を一本所望します。その名のいわれは投身自殺した項羽の后虞(ぐ)氏の塚から生い出たことにあると教えた船頭は項羽の最期を語ります。四面楚歌を聞いて虞氏は居たたまれず、望雲騅(ぼううんすい)という千里を行く名馬は膝を折って動きません。運命尽きるのを悟った項羽は、後世に語り伝えよと自分で首を掻き斬って呂馬童(りょばどう)に与え、野辺の露と消えました。そう語った老船頭は実は項羽の幽霊でした(中入)。草刈り男たちは大般若経を読み上げて弔います。そこへ虞氏(ツレ)を先立てて項羽の幽霊(後シテ)が現れます。天女が楽を奏するような虞氏の姿には四面楚歌の最期が思われて執心が募ります。虞氏は高楼からの投身を項羽は最期の奮戦をなぞり返して恐ろしい勢いを見せつけた後、土中の塵に帰ります。

(西村 聡)