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6月定例能

2021年6月6日
定例能M

6月定例能

日時

6月6日(日) 午後1時開演(正午開場)

会場

石川県立能楽堂(金沢市石引4丁目18-3)

入場券

前売り一般 2,500円/当日 3,000円
若者割※(30歳未満・当日のみ) 1,000円 ※受付にて年齢を確認できるものをご提示ください。
中学生以下 無料

石川県立能楽堂、石川県立音楽堂チケットボックス、金沢能楽会事務所で前売り券を販売しております。

○お問い合わせフォームからチケットをご予約いただけます。
【お問い合わせ内容】は「前売り券申し込み」を選択、必要枚数を【お問い合わせ内容詳細】欄に記入し、その他必要事項をご入力の上お問い合わせください。当日、会場受付にてお名前をお伝えいただき、前売り券の枚数分の代金と引き換えにチケットをお受け取りください。

 

○チケット販売サイト「カンフェティ」でもご購入できます。下記の「チケットを購入する」ボタンより、チケット販売サイト「カンフェティ」に移動してください。

  • 番組表
  • 解説

2021年6月定例能番組表

【能】兼平(かねひら)

江州粟津の原は木曾義仲最期の地です。訃報を聞いた僧(ワキ・ワキツレ)が木曾の山家(やまが)を出て跡を弔いにこの地を訪れ、琵琶湖の対岸矢橋(やばせ)の浦で通りかかった柴舟(しばぶね)に乗せてもらいます。見渡される湖西の名所を教えながら粟津に舟を寄せた老船頭(前シテ)は、暇(いとま)惜しげに立ち去りました(中入)。夜露に草枕して弔う僧の前に修羅の巷(ちまた)が現出し、甲冑(かつちゆう)を帯(たい)した武者(後シテ)は今井兼平を名乗ります。昼間の船頭はこの人でした。浄土への渡船を願い、無常を観じた兼平は義仲と主従二騎でこの辺の松原を落ち、主君に自害を勧めて奮戦した折のことを思い出します。自害を果たせず流れ矢に当たって深田の土となった義仲をまずは弔うよう僧に頼み、続いて兼平は自らの壮絶な最期を再現します。主君の討たれたことを敵の声で知った兼平は、もはや心残りはないと思い定めて敵の大軍に割って入り、散々に蹴散らした後、自害の手本を見よと太刀をくわえて逆さまに落馬しました。

【狂言】文荷(ふみにない)

少人(幼い人、稚児のこと)狂いの主人から恋文の使いを命じられた太郎冠者と次郎冠者。二人は仕事嫌いで好奇心が旺盛です。文を持つのも重たがり、竹につるして、平等に両端を担って運びます。そのうち持ち重りがすると言って恋文を開封、言葉遣いや筆の拙さを面白がり、引き合って文を破ってしまいます。言い訳も思いつかず、同じことならと文の切れ端を扇であおぎ、小謡節(こうたぶし)で囃しているところを主人に見つかり、追い込まれます。

【能】百万(ひゃくまん)

和州吉野の男(ワキ)が南都西大寺辺で拾った少年(子方)を伴い、嵯峨の大念仏にお参りします。嵯峨の寺(清涼寺)には念仏の音頭を取り車を引く女物狂(シテ)がいて、群集(くんじゆ)する人々には面白い見せ物のようです。女が乱れ髪に古びた烏帽子(えぼし)をかずき、襤褸(らんる)をまとい笹を持ち、狂気ながらも信心するのは、我が子に会いたい一心からです。その姿を見た少年は母と気づき男に素性を尋ねてもらうと、女は奈良の百万(南北朝期に実在した女曲舞(おんなくせまい)の名手)を名乗り、夫には死別し一人子にも生き別れて思いが乱れるといいます。物見の人々の中に我が子が混じるかも知れないと、ひたすら御本尊の釈迦如来を頼みにするようです。我が子の行方を祈るために舞う女は、悲しい漂泊の末に花の嵯峨野に来合わせた来し方を振り返り、それにつけても釈迦の母孝行が比べられます。その懸命な祈りが見る者の心を打ち、仏にも通じたらしく、男が母子を再会させて雑踏の奇跡が実現します。

(西村 聡)